2013年6月23日日曜日

余った給食を調理員が食べることの是非

給食の調理員が、余った給食を食べていたことが発覚して、少し前に問題になりました。

「もったいない」か「役得」か、余った「給食」を食べていた保育所調理員たちの行為は“悪”なのか(産経新聞)

「もったいない」。そんな理由から、兵庫県西宮市の半数以上の公立保育所で調理員らが余った給食を食べていたことが明らかになった。余った給食は廃棄される決まりで、保育所長会でも「食べてはいけない」と取り決めていたが、周知徹底されていなかった。この問題で市は、所管部署の幹部らを文書訓告としたものの、調理員らについては「食べてはだめと知らなかった」として処分を見送った。
「食べてはいけない」という決まりがあって、(周知されていなかったとはいえ)それを守っていなかったという意味では、形式的にはルール違反(悪いこと)であることは確かでしょうが、では、仮にそういうルールがないとして、余った給食を食べるのは「悪いこと」「禁止すべき」でしょうか。
コンビニで廃棄される賞味期限切れの弁当をバイトがもらうのと似ていますが、問題は、給食は生徒(の保護者)が給食費を払っているという点ですね。

余った給食は廃棄されることになるが、まだ食べられるものなんだから、捨てるのはもったいない。
また、どうせ廃棄されるものなのだから、食べたとしても誰にも損害は与えていない。

確かにその給食の材料は給食費から出ていますが、余る分というのは欠席者とかの分なので、もともと余る分(つまりはゴミになる分)まで材料は買わなければならないし、作っておかなければならないものです。
調理員が食べないことで材料費を抑えられるというなら、その分生徒側に損をさせていることになりますが、仮に調理員が食べなかったとしても、それはゴミになるだけで、材料費が節約できるわけでもない。

もちろん、他方で、「食べるんだったら、その分きちんと金払え」と決めれば、その分収入が増えることになるので、その利益分が損失だと考えられなくもないですけど、食べなきゃゴミになるもので、金を払うよう求めるようなことかな…と思います。
それで得られる収入なんて微々たるものですし。


そう考えると、役得といえば役得ですが、誰の懐も痛まない役得なので、私は別に余った分は食べてもいいと思うんですよね。
給食費を払っている側からすると、何となく損した気分になるかもしれませんけど…。

仮に私が給食費を払っている側だったとして、調理員がタダであまり分を食べていても、あんまり気にしないかなぁ。

皆さんはどうでしょう?

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