2014年6月5日木曜日

日本餃子協会VS日本餃子協会

司法書士の岡川です。

(追記有り。追記部分は下線)

ネット上で、「日本餃子協会」という団体が色々と話題になっています。

まず、少し前に、日本餃子協会の公式キャラクターとして誕生した「ちゃおず君」が衝撃的だとして話題になりました。

そして、しばらくして、今度は日本餃子協会の「公式サイトが面白い」と話題に。


ところが、「ちゃおず君の日本餃子協会」と、「公式サイトが面白い日本餃子協会」は、全く別団体だということです。
しかも、ちゃおず君のほうの協会が「日本餃子協会」を商標登録しており、公式サイトが面白いほうの協会に、名称を使わないよう求めているということです。


整理しますと、

合同会社日本餃子協会
読み にっぽんぎょうざきょうかい
代表 松崎成吉
公式キャラクター ちゃおず君
備考 以前から餃子の食べ歩きをブログで公開する等活動。メディアで取り上げられることもあったらしい。「日本餃子協会」の商標登録。


日本餃子協会(任意団体)
読み にほんぎょうざきょうかい
代表 木下淳一
公式キャラクター 餃子野郎
備考 以前からメディア等に取り上げられるなど、積極的に活動。公式サイトが話題に。


これは、どちらが正統の日本餃子協会になるのでしょうか。

活動履歴や実績からいうと、餃子野郎のほう(以下「野郎協会」)が正統っぽい感じがします(ただし、実績の判断材料はHP上で公開されているものに限る)が、商標権を有するのは、ちゃおず君のほう(以下「ちゃおず協会」)です。

日本の商標法では、同じ商標は先に出願したほうが勝ちという制度になっています(先願主義)ので、仮に野郎協会が昔から使っていても、先にちゃおず協会が出願して登録が認められてしまえば、ちゃおず協会が正当な権利者となります。
不服申立の制度はありますけどね。

そして、今のところ、正式にちゃおず協会に商標登録が認められていることから、法的には、「日本餃子協会」と名乗れるのは、ちゃおず協会のほうだということになりそうです。
野郎協会のほうは、何らかの対策が必要です。


ところで、同じような団体に「日本唐揚協会」というものがあります。
こちらも、唐揚検定とかベストカラアゲニストとかでメディア等でもしばしば話題になる団体です。
ちなみに2014年のベストカラアゲニストは、声優の下野紘さんが3連覇したみたいですね。

まあ、それはさておき、「日本唐揚協会」の商標はどうなってるのかな、と思って調べてみましたら、こちらも登録されていました

あ、やっぱりこういうのは登録するんですね。


商標 日本唐揚協会
権利者 松崎 成吉





ん?




あなたもしや、ちゃおず協会代表の認定ギョーザニストさんでは…?



これは一体…!?


・・・。



では、今日はこの辺で。


この記事が「面白い」「役に立つ」「いいね!」「このネタをパクってしまおう」と思ったら、クリックなどしていただけると励みになります。
↓↓↓↓↓

※ブログの右上に、他のランキングのボタンもあります。それぞれ1日1回クリックできます。

1 件のコメント:

  1. ここに記載されていたコメント3件(私のものも含む)は、公開に適さない内容が含まれていたこと、及び投稿者の要請に基づき、削除しました(コメント非公開という機能がないので・・・)。

    当ブログは、これからも、ちゃおず協会と野郎協会の行く末を見守っていこうと思います。

    返信削除